LOST LOVE ~影恋~




『そもそも名前がかぶっとるのが事の発端やったんやな。』


『…………だな。』








外に停められてた車に乗せられると、




悠雅と、



将希が話し始めた。







「……待って、全然意味わかんないんだけど。」







どれだけ整理しようとしても、




全く繋がらない私。











『…あーつまりやな、阿実ちゃんが探してたんはコイツとは別人っちゅう事や!』








え?










『……一ノ瀬 阿実、19歳、2年前から西区で勤務、飲み屋の名前はTiara。』








(……嘘、なんで知って、)








『店の名前がユナやったんやね。』









「……は、はい。」











この人達怖すぎる。











でも、








違ってた。