「っ、離してっ」 あの後、斉藤さんは私の後を付けてきてた。 「ユナちゃん店以外で会ってくれないんだもんなぁ、1回ぐらいいいでしょ。」 不気味に笑った顔に寒気がする。 恐怖で声が出せない。 裏路地まで引き摺られて、 人通りもない。 バックからスマホをなんとか取り出すと、 「だめだよ、こんなもの。」 あっけなく奪われ遠くへ投げられる。 「っっ、」 安っぽいホテルの中は、 クーラーが効きすぎてて寒い。