『アイツ女嫌いなんよ。』 耳打ちしてきた将希。 なんで連れてきたんだ。 この状況を考えつつも、気まずく立ち尽くす私。 『ユナちゃんや、仲良くし。』 吏玖の肩に腕を回して言った。 吏玖はというと、 無視。 その後も吏玖と話す事はなくて、ちょっとしてから、私のマンションまで将希が送ってくれてた。 『ユナちゃん!またな!』 窓を開けて手をブンブン降っている。 「ぁ、うん。またね。」 誰でも知ってる高級車。 しかも現行車だ。 何してる人なんだろ。