目が覚めると、
「…どこ、だっけ…」
何これ、
二日酔い?
軽く頭痛がするのを堪えて、唯一あるドアを開ける。
『……あ、起きた。』
『もうすぐ昼やで。』
昨日の倉庫だった。
吏玖と将希はソファーに座って車の雑誌を見ていた。
「……ちょっと外の空気にあたってくる。」
私がそう言って、部屋を出ようとすると、
『ならそのまま下で待っとって、昼飯食いに行こうや。』
分かった、と返してドアを開けると、
「………ぅ、」
階段の下には、
いかにも悪そうな男がわんさかいた。
下に行きづらい。
階段の手摺に手をかけると、
一際人だかりが出来ている所に、
「……あ、」
悠雅がいた。
