『……二発で気絶か、さすが悠雅だね。』 『アイツの一撃は重いからな。』 吏玖と将希の声が聞こえて、 周りにいた男の子達もが、 『かっけぇー。』 『悠雅さん、やべぇな。』 悠雅に憧れの声援が起きている。 『……阿実、』 私の両手にふっとさっきまでの温もりが伝わる。 ゆっくりと目を開けると、 『……何も心配すんなって言ったろ?』 悠雅が不敵に笑った。