ーーーこの先に玄武がいる
『…牙狼の下のチームだよ。白虎はもうやったから、あとは玄武と朱雀と青龍。』
隣の吏玖が教えてくれた。
私は、放心状態だったから吏玖と車に乗せられていた。
『阿実、悠雅とはなんか進展あったの?』
「………え!?」
焦る私をニヤリと見る吏玖。
『だって俺らチーム1つ潰してから来いって言われてわざわざ遠回りして海行ったんだからね。』
なんて物騒な!!
『それって、何か話があったからなんじゃないの?』
そう付け加える吏玖は無傷で、
「…そんな危ない事させてたの?悠雅は、」
私がそう呟くと、
『いや、白虎潰してきたよ?悠雅は仲間思いだから、俺らにそんな無茶な事は言わないよ。しかも引退しても悠雅の言葉は絶対だからね。……あれはもう超総長だよ。』
俺には、その間阿実と2人にして欲しいって言ってるように聞こえたけどね。
吏玖は優しく微笑む。
「…超、総長?」
『総長の俺の更に上って事。』
「…悠雅は、すごい人なんだね。」
言ったら、
吏玖は少し、目を見開くと、
『当たり前じゃん。みんな悠雅に憧れてここにいるんだから。』
