『吏玖ー、まだ行かないの?…って阿実さん!?』 男の子の後ろから現れたのは、 壱月だった。 「…壱月?!」 久しぶりの再開を喜ぶ私を、 またしても男の子がびっくりしたように見ていた。 『…叶汰(かなた)、阿実は橘のツレや。』 将希がそう言うと、 叶汰と言う男の子は、 『あっ、そうなんすね!よろしくです!』 と、 言ってくれた。