龍巳(たつみ)組の下に虎呀と龍騎があってその下に鷹の目とケルベロスってチームがあるらしい。
西区を中心に北区、南区にあるらしいけど、
今日は虎呀の吏玖の誕生日だから、
それぞれ何人かも一緒に走るらしい。
「それにしても人数多くない?」
私の問に、
『そう?これでも少なくしたんだけどな。』
『…全員来たら大変な事になんで。』
将希も続ける。
どんだけいるの?
『てか、阿実は俺と車乗る?それとも、』
「……それとも?」
『あっあの!阿実、さんでいいんですよね?阿実さんはその、総長の女なんすか?』
目をキラキラさせたその子に、
吏玖も、悠雅も、将希も、
黙っている。
「違うよ!?」
ねっ、吏玖!って言ったけど、
『…そうなんだ。残念だな。』
なんて意味深な事言うから男の子は口を開いたままだった。
