LOST LOVE ~影恋~





「…お姫様?」




ソファーに座った私が聞くと、








『…この部屋には女の子入れないからね。』





初めて入ったからお姫様。






そう続けた。






「え?私、入ってよかったの?」




そういえば女の子はいなかったかも。






『もちろん。』






笑った吏玖は本当に幼くて、




とても総長には見えない。









「…てかこの椅子座り心地良すぎ!」






ゆったりとした大きめのソファー。






このまま寝れそうだ。








『待たせたな~』




ドアが開いて入ってきた悠雅と将希、









『……お前怖がってたくせに総長になったのかよ。』






「…ん?」











そんな時、







「失礼しますっ。総長、って、えぇ!?」







部屋に入ろうとした男の子が固まる。














「…え?な、なに?」