「ないよ!怖すぎなんだけど…」 悠雅と将希が振り返って、 ポケットに手を突っ込んで待ってる。 車から足を地面につけると、 『あれ。どしたの?』 人混みから現れた吏玖。 周りの子は挨拶していた。 『おいで。』 悠雅達はいつの間にか人に囲まれてて、 私は吏玖に連れられて倉庫の奥の階段から2階へあがる。 途中で色んな声がしたけど、 なんだかドキドキしてあんまり聞こえなかった。 『どうぞ、お姫様。』