LOST LOVE ~影恋~






キャミソールに部屋着のショートパンツだけでリビングへ入ると、









『…あ、ただいま。』









「…っ、」






ヒラヒラも手を振る将希と、









『……お前1人だとそんな格好してんのか。』







私を見据える悠雅。











ぎゃーーーー!!!












Tシャツを着てくると、



2人はタバコを吸いながら何やら話し込んでいる。










『…鷹と犬も出払ったらだいぶ手薄になるやん。』


『……お前は行け。俺は残る。』



『はぁ?もーどないしよ……』








なにやら行き詰まってる様子。







「…どしたの?」






私が聞いても答えてくれないかな。








『あー、吏玖の誕生日に走りに行くんやけど、悠雅が行かへんとか言うててな。』



「…なんで行かないの?」





吏玖の誕生日なんだし、ちゃんと祝ってあげないと。






うんうんと頷きながら言うと、






『……お前も来る?』









悠雅から突然の誘い。







「…どこに?」




『……吏玖の誕生日、祝いたいだろ?』








「うん、…え?」








『……あぁ、阿実も来るんやったら問題ないやん。』








「…ところで、吏玖って何歳になるの?」










『……17歳やったか?』











若いっ。