ベランダに出ると、 エントランスから出てくる黒髪にアッシュのメッシュが入った頭が見えた。 「吏玖、目立つな。」 呼んでも聞こえないだろうな。 22階から眺める外の世界は、 台風が近づいてるせいかどんよりしてて、 「…雨、降りそう。」 一服したら、 じんわり汗をかいた私は、 誰もいなくなった2201室に戻ってから、 シャワーを浴びた。