将希と呼ばれる男は、なんだか必死に私を庇ってるようだ。 関西弁で、やっぱりスーツを着崩して、明るい茶髪に黒のメッシュが目立つ。 そしてなにより、この男もかなり整っている。 私が動けずにいると、 『……お開きだ。』 そう言って大きな扉に向かった。 私の手を取って。