吏玖は珍しく淡い青のワイシャツを着てて、 髪も軽くセットしてて、 「吏玖、どっか行くの?」 『……学校。』 若いだろうとは思ってたけど、 学生だったのか。 『昼には帰ってくるけど、それまでここにいてね。』 コーヒーを飲みながら、 私に目をやる。 「あ、うん。」 将希も出かけていったから、 お昼までは私1人になる。 『BRAVEで働くんでしょ?』 スマホをいじりながら、 「…ブレイブ、バーの名前?」 私が聞き返すと、 『うん。じゃ学校行くから後でね。』