そもそも何の電話やったんや。 真っ暗になったスマホを見つめていると、 ふと、思い出したんや。 あの日の事を。 『…?北区?』 俺と悠雅は虎俄に入りたてで、 毎日のように走ってた。 吏玖は俺らの4つ下やから、まだ知り合ってへん。 『……海行きてぇんだ。』 俺は断る理由もない、 むしろ行き先を決めてくれた方が楽や。