必然的な運命

「それより、山崎さん連れてこようか?」

こんな所で立ち話もなんだし、と思ったのだが。

「あ、いや大丈夫です。 本当は皆さんに挨拶しなきゃいけないんですけ… この格好だし? それに父が話し出すと長いでしょ?」

確かに。

苦笑いする娘は父の性格をよく熟知している。

この状況であの場に入るもんなら、きっと永遠に抜けられず受験勉強どころじゃないな。

「だから、ここで会ったのは秘密で 」

手を合わせてお願いとするポーズは、たまに甘えてくる山崎さんそっくりだ。

お願いする時は決まってこのスタンス。

親子ってここまで似るもんなんだな。