必然的な運命

淡々と話しを続ける桜木くん。

聞いておきながら言うのも失礼だけど、情報屋のスパイが敵にこんなに話していいのだろうか。

「は、あ…… そうなんです、ねぇ… 」

「だいたいな?お前のお父さんがこんな事しなければ俺が1年もこんな会社にいなくて済んだものの…… 」

何だか腹が立っているのかブツブツ文句を言って不貞腐れている様子。

「なんか、すみません… 」

謝るべきかはわからないが、なんだかうちの父がすみません。

「……っ、少し話しが脱線したが。まぁそういうこと、だ」