気付いた時には唇に微かに触れた温もりとリップ音。

「あまり見られると、襲いたくなる」

「っ!?ちょっ、……え、」

「お前が居酒屋で泥酔してなくて良かったよ。じゃあ俺はまた仕事戻るからちゃんと寝ろよ?」

「え、あ… う、うん。」

「おやすみ」

頭を軽く撫でてフワッと表情を緩めて部屋を出ていった。