部屋につくと

私以外の3人は、既に館長室に集まっており

私が一番最後となった。  

36「すみません、遅れました。」


B「いえ、構いませんよ♪」



36「以後、気を付けます。
 (…何でこの人はいつも笑顔なんだ)」

A「じゃあ、全員揃ったな。
 そこの椅子にでも腰を下ろすといい。」


4人「はい。失礼します。」


A「…それではいきなりだか、
 今回集まってもらった訳を説明しよう。」







私たち4人は、これまでの15年間についてと
これからについて聞かされた。

簡潔に言うと…
・15年前政府の計画で
 100人の赤ちゃんが集められたこと

・そのなかから、ふるいにかけられ
  残ったのが私たち4人であること

・これまでの訓練
(泳ぎ、柔道、剣道、物の分解、薬品についてetc)はこれからいきる上で必要となること

・明日からはスパイ兼特殊部隊として
 任務を遂行しなければならないこと

ということだ。



B「てことで。
 よろしくお願いしますね、皆さん。
 君たちが光となるのです。」

A「ここまでで、なにか質問は?」







そこで、No.12が口を開いた。
「疑問が二つあります。

まず、なぜスパイ兼特殊部隊として
任務につかなければならないのか。

それから、私たちは何を守ればよいのか。」







Aさんは困ったようにうー…とうなり






やがて重い口を開いた。






 「まず、なぜスパイ兼特殊部隊として

 任務につかなければならないのか

 についてだが」




Aさんは私たちの顔を見回すと、

一息ついてこう言った


「実はーーー」



誰もが固唾を飲んだ。







「かつて我々《ウィンゼリア王国》と敵対していた《イムゼノ王国》は、

 タイムマシンを開発しており、
 
 その完成を避けるべく、《イムゼノ王国》を

 滅ぼすことになったのだが、

 実際そのタイムマシンは完成していた。



 そして、残念ながら今

 世界各国に運び込まれているらしい。

 




 そこで。

 政府は赤ん坊の頃から訓練して鍛え上げた精鋭にこの事件を任せようということになったのだ。」






…みーんな、口あんぐりあげて
ポカーンとしている。



そりゃそうだ。


何かよく分からないが結構な大役を


任せられることになるのだから。














意外にも沈黙を破ったのはBさんだった。





B「そこで!!はい、どうぞ。」



私たちはそれぞれ、 

色の違う石のペンダントを渡された


58「これは、…?」



B「これはですね、我々が15年かけて作り上げた
 タイムストーンです。」


96「タイム、ストーン…?」


36「…つまり、時の石?」


B「そうです!

 これは、いつでもタイムスリップができるように

 君たちのために作られたものです。」




ほうほう。 

なかなかきれいな石だこと。


A「そこでだ。


 『この世界の秩序を守り、歴史を崩さないこと』

 
 これが第一のmissionだ。


 変化があり次第、報告するように。




 以上。


 タイムストーンについては、Bに聞け。」









B「まぁとりあえず疲れたでしょう。

 既に新しい部屋に、荷物は運び込んであるので

 私の後ろをついてきてください。」