そんなある日の昼休み。


リサがスマホを持って私のところへとやって来た。


「ねえねえ、志帆…」

「どうしたの?」


いつも話しかけてくる時と違って、今日はなんだか、困ったような顔をしているリサ。


「ちょっと、これを見て欲しいの……」


そう言ってリサは、スマホの画面を私に見せる。


画面に映っているのはリサのスマホの写真フォルダの一部で、ラインでのの会話をスクショした画像がたくさん並んでいた。


「これは、何?」

「なんかね、A組の男子たちの仲良し5人組のグループのトークなんだけど、その中の一人がトークをスクショして、他の人にも送って、いろんな人にこの内容を広めたらしいんだ。

そして、それが人から人へと伝わっていって、この前、私のところにも届いたの」

「それがどうかしたの?」

「それが…」


リサは一瞬躊躇するような表情を見せたが、すぐにまた話し始めた。


「このトークの内容………志帆ちゃんに関わる、重要な問題なの」


「重要な問題???」


何だろう、重要な問題って。私は早速、そのトークのスクショを順番に見ていった。