1、2年生のメッセージが終わると、今度は3年生の先輩のメッセージ。
これもパート順に進んでいく。
そして、松本先輩の番。
「僕は最初、自分にパートリーダーなんて役目が務まるのか、不安で仕方ありませんでした。
でも、そんな中で、後輩たちにトランペットを教えたり、分からないところを聞きに来てもらったりするうちに、自分も頑張らないと、って思えました。
後輩たちの期待に応えられるような先輩でいられたかどうか、僕には分からないけれど…
僕は、前田さん、山内さん、広野さん、そしてここにいるみんなを、後輩として持てたことを、誇りに思っています。
これからも、吹奏楽頑張ってください。応援してます」
部員たちが拍手をする。
────私も、松本先輩の後輩であることを、誇りに思います。
そう、心の中で思いながら、私も拍手をする。

