相良くんのひみつ





お母さんが死んじゃったとき、お父さんはお葬式の準備と仕事で忙しかった。



まだ一歳の要はおばあちゃんに預けられて、寝る時間に誰も家にいなかったんだ。



いつもは、リビングで小さなテレビの音や、お父さんのキーボードを打つ音が
聞こえてくるのに、全くない。




全然眠れなくて、何度も寝返りをうって、気持ちを紛らわせていた。



あれ以来、一人が怖いんだ。



中学生の頃は、要と一緒に少し大きめのベッドで寝ていた。



でももう要はいない。




私はとなりの部屋に音が漏れないよう、すごく小さな音で音楽をかけて
ゆっくりと眠りについた。