「蓮ー!離してーっ!」


「芽愛、うるさい」



朝の9時半。


わたし、花咲芽愛(はなさき めい)は泣きながら幼なじみである城ヶ崎蓮(じょうがさき れん)に病院へ連れてこられた。




蓮は相当ご立腹みたいで、何を言っても帰ってくる言葉は淡々と冷たい。




病院なんかやだ…!!

白血病を患っていた私は定期的に検診にこなければならい。

だけど、最近また痣ができ腰が痛い。



再発してるのが嫌でもわかったから、この前の定期検診をサボったんだ。

そしたら、蓮が相当ご立腹で……。