私が眼帯を外すのは

お風呂の時だけだ。

寝るときはアイマスクだけど。


彼は綺麗な透き通った目をしていた

透明だからではなく、

透き通る瞳は

きっと本物だろう。

…もう関わるのは辞めよう、

また会うことがあっても無視しよう。

変な期待されても困る。

“期待”には答えられないのだから。




_____ピピピッ

「…ん、…ふぁ〜、」

朝起きると彼はそこにいた。

「…すみませっ、何もしてませんから…っ!」

頬を紅く染める彼を無視して

私は眼帯をつけた。