【短編】眼帯の下のサファイア



「ねえ、隠れてないでよ。今更恥ずかしがってどうすんの!」


タンスやクローゼット

冷蔵庫の裏まで探したけど

彼はいなかった




「…なんでっ、…」

こみ上げる涙は


自分の無力さに向けられたものなのか

何も言わずに去って行った彼に向けたものなのか

この想いを伝えられなかったことなのか

私には分からなかった