【短編】眼帯の下のサファイア




私は彼をさっきより強く

黙ったまま抱き締めた。


「…こうやって抱き締めても…僕はそこにいないんだろ?」


「…いるよ、ここに…いる、」




確かに彼は私の中で生きていた。




「なんで触れられないんだよ…っ、僕は真凛さんに貰ってばかりで何も…、」


彼は泣き止むことを知らなかった。










その晩初めてアイマスクをせず

彼と寝る事にした。


「…真凛さん、おやすみ」


彼はいつもと変わらない笑顔で笑う。



私はこの笑顔を

守りたい

ただ純粋にそう思った