「ねえ、今日どこ行く?」
「カラオケじゃん?」
「またかよ、はは。」
周囲から聞こえる会話はいつも同じ
まるで何度も同じCDを再生しているかのようだ。
_____ドンッ
「いったぁ…どこ見て歩いてんのよ…って眼帯じゃん、きっも。」
「あはは、ちょっと言い過ぎだって!」
名前も覚えていない“同じ学校の子”にぶつかり
私は床へと転んだ。
暴言を吐くぶつかった子とそれを笑う周囲。
私は無言でその場を立ち去った。
この学校に私の友達なんていない。
友達が出来ない訳じゃなく
作らないだけだ。
これはどこかの誰かさんが言う見栄では無く
本当に私は
一人が楽だから一人でいる。
それだけの事だった。