さて それから17年間

2人は別々の国ですくすくと育ちました 。

月の国のお姫様は リュンヌ と名付けられて それはそれは大事に大切に育てられました。

その甲斐あってか、リュンヌの容姿は素晴らしいものでした。

髪は 夜を思わせる 鮮やかな紫色 、 瞳は 月のように綺麗な金色 、肌は とても白くて 唇は ぷっくりと膨らんでいて 可愛らしいピンク色でした。

リュンヌは人見知りで 、召使いとも中々打ち解けられず 孤独な姫でした 。

リュンヌを心配した 国の王でありリュンヌの父である アインツ と 妃であり 母である ルアンヌは

奴隷として 売られていた リュンヌより1歳年上の スバル という男の子を保護し リュンヌの傍にいる様に と命じました 。

最初は中々 打ち解けられずにいた2人でしたが 、一緒に時間を過ごすと共に 段々と打ち解けていき

唯一無二の親友となりました 。

スバルは 王様とお妃様から大変気に入られていて 、これからもリュンヌと一緒に居てほしいという 2人の願いから 養子となり リュンヌの兄となりました。

リュンヌもスバルも これを大変喜び 、それはそれは幸せに暮らしていました。