『別れよう』

メッセージアプリに送られてきた、この4文字。
送り主は、私が3ヶ月付き合っていた彼、恭弥からだった。

いつも通り、といっていいのかな。
歯磨きを済ませ、時計の針は23時を指していた。

ベッドに横になり、トトンッとトークを開いたらこの4文字。
頭を殴られた、と思った。
じわじわと脳がなにかを侵食する。


「どうして…?」

突然のことに思考は止まって、私は「何故?」と聞き返すしかなかった。

理由は簡単だった。

私がほかの人と話しすぎたため、彼が不安になってしまった。
というものだった。

今更ながら、子供だなぁと自分で思った。

悲しい、悲しい。

のに

涙はでない。

「終わっちゃった。
大好きだったのになぁ…」

後悔してももう遅い。

明日から、学校どうしたらいいんだろう。
席は通路を挟んで隣。
気まづい。


そんな不安を抱えながらも、布団を頭からかぶり
私は静かに瞼を閉じた。