私たちは教室に戻り、自分の席に座った。
「本当に良かったの?」
「いいのいいの!」
そう言ってそっぽを向いた。
あんな奴知らないし!
「何にもできなかったからって拗ねないの!」
「悪かったですね!」
だってさ!仕方ないじゃん!
てか、好きな人に無視されるのって傷つくじゃん。
もう!こうなったら絶対振り向かせてやる!!
「桜、今日からアイツにアピールする!」
「え、美咲。それできるの?いつも言ってたじゃん『私はそんなこと一生やらない!』って」
「それはそうだけど!もうアイツに無視されたくないの!だから猛アピールする!」
「(その必要はないと思うんだけどなー。
でも美咲って鈍感だから気づかないか(笑))」
桜がそんなこと思ってるとは知らずに。

