「見てたのね…。」


「見てなくても反応でわかるよ」


そんなにわかりやすいのかな?


「うん、わかりやすいね」


と私の心を読み取ったように言った。


てか、読まれたし…(笑)


「そっか(笑)」


「うん」

龍の方へ見るとまだチヤホヤされてるし。


てか、なんで無視されたの?


~っ、もういい!帰ってやる!


「桜、戻ろっ!」


「え、いいの?」


桜は驚いた顔で聞いてくる。


「いいの!」


無視されるのなんてヤダし、傷つく。


帰ってやる!


そう思うけど無意識に顔が龍の方へと向いてた。


そして、






また目が合った。



でもパッと目を逸らした。


フンっ!仕返しだもーん!









このとき私は知らなかった。
龍が目を逸らしたあと、耳が赤くなっていたことを…。