「ハル、好き」 無性に今、ハルに伝えたかった。 一瞬驚いたような顔をしたが、いつものように笑みを浮かべ 「俺も。と言うより、俺の方が好き」 繋がれた手を強く握られ、あたしはハルの気持ちに答えるように握り返した。 ハルとの未来に、不思議と不安なんてない。 むしろ今のあたしは、明日が楽しみで仕方ない。 完結