ミラートリック~キミの優しすぎる愛に溺れる~

「礼を言うのも、頭をさげるのも、私の方です。お2人が大切に玲さんを育てくれたおかげで、私は素晴らしい女性と出会うことができました。本当にありがとうございます」


今度は、俺が頭を下げる。


「君と出会って、きっと玲は幸せの意味をやっと理解したんだと思う。だから、幸せにしてくれなんて言いません。ただ、玲が泣きたい時に泣ける居場所になってやってください」

「はい」


玲の気持ちに共感できるのは、今の岩崎彩華だけなのかもしれない。

だが誰よりも愛し、心配しながらも玲と言う人間を信頼しているのは、この2人だ。


「ただいま」


そこに、何も知らない玲が戻ってくる。

そして、強く思う。

好きになった人が、こんな素敵な両親を持つ、玲で良かったと···