ミラートリック~キミの優しすぎる愛に溺れる~

「ただいま」

「お帰り、玲」


家に入ると、お母さんに出迎えられる。


「いらっしゃい」

「初めまして、影山です。これ、良かったら」

「あら、ありがとう」


ハルは買ってきた手土産を、お母さんへと手渡す。


「お母さん、好きでしょ?そこの芋ようかん」

「大好き。みんなで食べましょう。ね、影山さん」


そして、ハルと家の中へと上がった。


「お帰り」

「ただいま。こちら、影山さん」

「影山です」


ハルは、お父さんに頭を下げる。


「初めまして、じゃないよね?」

「そう、ですね。一度、お会いしてます」

「立ち話もなんだし、お座りになって。影山さん」


お母さんの言葉に、あたし達は腰を下ろす。