ミラートリック~キミの優しすぎる愛に溺れる~

あたしの前へとやって来た彼は、真っ直ぐにこちらを見つめる。


「これから玲は、どこへ向かうの?」

「どこって、何が?」

「ひかりが居なくなった今、玲はどこに行くの?」


あぁ、そう言うことか。


「彩華のいる未来に行けたら良い」

「そっか。なら、そんな玲の隣にいても良い?」

「え?」


ハルは優しく、包み込むような笑みを浮かべる。


「初めて玲を見つけた日から、自然と玲のことを探してた。そしていつしか、玲の世界に入りたいと思うようになってた」

「···ハル」

「ねぇ、玲。俺は、過去の君を知らない。だから君の傷も痛みも、全てを理解してあげられない。それでも玲が辛いとき、傍にはいれる。寄り添うことはできる」


ハルは、優しくあたしの手を握る。