「ユリア~元気にやってる?」

昼下がりの王都、仕事で忙しく、昼休みも取れないユリアに、声を賭けてくた、ある人がいた。

ココは、王宮近くにある、王立の孤児院兼診療所。

王子の治療のため、極秘に王宮に呼ばれてから、すでに3ヶ月程が経過していた。

王宮へ向かうわずかな時間で、可能性を探り、解毒剤の調合レシピを改良させ・・・。
王宮に到着するなり、キエルと薬剤を調合。

そうして出来た薬で王子の治療は無事に行われた。。

そして、そんな彼女が、王宮近くのこの場所にいるのは、理由があった。

「・・・!一体何しに来たんですが?シェラさま・・・。それにクラウスも・・・」

ユリアはその姿を見るなり、そんな返答をして・・・。、そして、大きくため息をついた。


3ヶ月前・・・。

ユリアは王子付きの秘書官クラウスに要請され、暗殺未遂で倒れた王子の治療のため王宮へ向かった。
そして、王宮への移動中、治療のヒントを見つけ・・・。
王宮へつくなり、王子付きの医官と治療薬の改良を行った。

改良した解毒剤は効果が的中し、結果王子の治療は無事成功した。