「ねえさみしいよ、たまには一緒に帰りたいよ」


私もゆづくんとカラオケ行きたい。

写メも撮りたい。

クレープ食べたい。

アイス食べたい。

一緒にいたい。


しかしゆづくんは、私の問いかけにただ固まっているだけだった。


「…俺にだって用事の一つや二つ、あるわ」


そう言いながら状態を起こし、ゆっくり私から離れて背中を向けた。


「いつになったら用事終わるの?」

「知らねえ」

「……今日は、一緒に帰れる…?」

「…………」


振り返ったゆづくんの瞳は、寂しそうに光っていた。