また重ねられると思ってずっと目を閉じていたものの。 「んだよ」 機嫌の悪そうなゆづくんの声でそっと目を開ける。 「お前、怖くねーのかよ」 「……?」 怖い?? 「さっき言ったこともう忘れたんか」 さっき、言われたこととは? 『マジ、いつかブチ犯す』 …この言葉だろうか。 「…怖くないよ」 「あ?」 きゅっと、ゆづくんの体育着をつかむ。 「だって私、ゆづくんだいすきだもん」 「…っだから」 「お?」