「ゆづくん」 「あ?」 「好き」 「知ってらァ」 「ゆづくんは?」 「アホ」 私はちいっと舌打ちをする。 「今なら聞けると思ったのに!!!」 ゆづくんは私の頭をぽかんと叩く。 「もう言わねえって言ったろ」 「やだ聞きたい」 「めんどくせえ」 「じゃあツーショット!!」 「うっせえ黙れカス!!!」 「ひどい!!」 そんな、相変わらずのやりとりがおかしくて。 私たちは自然と笑いながら教室へと戻ったのだった。