「アホ」 「ほえっ!?」 私はあまりにも急なことで かああっと顔を赤く染めた。 「いいから前だけ見てろ」 「…? う、うん…」 私の肩を抱かれた腕がいつも以上に力強くて。 なんだか、守られてるなあって思えて。 必死で守ろうとしてくれてるゆづくんには 申し訳ないけれど すごく嬉しくなってまた笑みがこぼれた。