「人の話聞いてたか」

「?」

「何するかわかんねーぞ」


にたりと口角を上げて、意地悪い笑みを浮かべるゆづくん。

…どっかにいなくなってなんかなかった。


「……」


それでも。


「!?」


きゅっと、ゆづくんの指をつかむ。


「そ、それでも……一緒にいたいって言うのは…だめですか…?」

「………」


目を見開いてから、またため息をついたゆづくんは。


「…お前寝相悪そうだな」

「失礼なっ!!!!」



……こうして私たちは一緒のベッドで寝ました。

あんなことを言っていたゆづくんですが、

一切手を出してくることはなく。


…優しく抱きしめてもらって、

私は安心しきって眠りにつきました。



またひとつ

ゆづくんへの気持ちが大きくなった一日でした。