俺は、その文字にショックを受けた。

確かに千夏は可愛いし、モテるだろうけど…‥まさか。


俺の手は、動かなかった。

何を打てばいいかも、何と答えればいいのかも、分からない。

やっと打てた文字は


《千夏って呼んでいいか?》


その話題には、触れられなかった。

長い空白があったというのに、千夏からはすぐにメールがくる。


《いいよ。あたしも、篤って呼んでもいい?》


一気に開いた千夏と俺の距離が、少し…ほんの少し、縮んだ気がした。







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