June 26Day





一瞬、潤が何を言っているのか分からなかった

「こく・・はく?」


「うん」


言いようのない不安が込み上げてきた。


潤が誰かに取られちゃうなんて・・・
そんなの嫌だよ・・・


「だ、だ・・誰に?」

動揺が隠せない

不安で今にも胸が押し潰されそうだった


「五組の桜田奈美(さくらだ なみ)て子だよ」


桜田奈美......


その名前を聞いたとたん
不安は敗北感へと変わった




サラっとなびく長い髪
大きくクリクリした目
すらっと長い手足に
透き通るような白い肌

学年1可愛くて有名な子だった。

私に勝ち目なんて一つも無い