「ほんと!?良かったぁ~」

嬉しそうな桜田さんの声が遠くで聞こえた。

それに混じって

「ゆうな、、、?」

という潤の不安気なか細い声も聞こえた。

「ん?何?」

見ると、案の定潤は申し訳ないような、困ったような、不安な表情をして私を見ていた。

「ごめん。怒った?」

「ん・・・大丈夫」

「そっか、、、ごめんな。」

「気にしないで」

「ありがとう。それじゃあまた月曜日に」

「うん、バイバイ」

私がそう言うと潤は桜田さんと教室からでていってしまった。