急に後ろから首に腕を回されて、締め付けられる。 怖くて苦しくて、むなしくも助けての声は喉の奥に封じ込められた。 このまま死んでしまうの? あの足音の人の正体も知らずに? まだ、生きていたいよ…。 そんなことを思っていると、回されていた不審者の腕にボッと火が付いた。 青白くてきれいな炎。前にもこの暖かい炎を見たことある気がした。