「とーーもーーやーー。
昨日あと10分だけ待っててくれたらさー。
合流できたのにさー。」



そうだ。
昨日、倫也が俺を置いて行ったから。



「いや、俺 割と待ってたよ?!
しゅうちゃんがちんたら日誌書いてるからだよ」


ほんと、日誌の制度作ったやつ
毎日タンスの角に足の小指ぶつけろ。


自分の机にカバンをおいて倫也の向かいに座る。


携帯をいじりながらニヤニヤする倫也に

「それよりさー!
あそこの神社、巫女さんいたの知ってた??」


話をふられて 嫌なことを思い出す。
あの口の悪い女だ。デキ婚否定派。


「あーー。知ってる」



倫也もなんか言われたのかな?


「超可愛いくない?! 俺好きだわ」




はあああ?? うそぉ…

ちなみにどっちのこと言ってんの。
有須さんのほう?有須さんのほうだよね?

倫也も昨日あの巫女さんたちに会ったみたいで、
終始 可愛い可愛いと褒めちぎっていた。