結婚適齢期症候群

席についたショウヘイはしばらく一点を見つめて、何か考えているようだった。

しばらくすると前髪を掻き上げてまた気を取り直したかのようにパソコンに向かった。

何を言われたんだろう。

気になるけど、今は聞けない。

しばらくショウヘイを見つめていたら、ショウヘイがこちらを見た。

ドキン。

目が合ってるんだけど、今私はどういう表情してあげればいい?

とりあえず「大丈夫?」って口パクで言ってみる。

ショウヘイはふっと口元を緩めて、軽くうなずいた。

私も少し笑って頷く。

あんなショウヘイ初めてだ。

やっぱり何か言われたんだ。

普通だったらもっと無表情で強情で意地っ張りな顔してるのに。

傷の治りが悪くなるからってお酒を控えていたけど、今日は飲んだ方がいい。

ショウヘイのためにビールでも買ってきてあげよう。

そして、元気になるようなもの作って食べさせてあげなくちゃ。

これくらいしか私にはできない。

ショウヘイの彼女だったら、もっと踏み込んで話を聞いてあげて、ぎゅっと抱きしめてあげられるけど・・・。

ま、いっか。

今は一緒にいられるだけでも十分だ。

少しでも支えになってあげられたら、それでいい。



河村部長は・・・。

さっさと役員室に戻ってしまったのか、部長席にはいなかった。

あれだけ私達にハッパかけといて、不在って!

何しにきたんだろ、全く。

いらつく気持ちを抑えながら、自分のパソコンを開いて今日の仕事にとりかかった。