次の日。


私はすっかり回復して学校に行く準備をしていた。



「お姉ちゃんおはよー!」



「あ、陽葵もう大丈夫なの?」



「うん!」



「そう、気をつけて行ってらっしゃい」



「行ってきます」


勢いよく扉を開けて外に飛び出した。
いつもと同じ風景が広がっている…


私が小さい頃から遊んでいた公園。
そこには、親友の神谷 小羽(コハネ)が私を待っていた。



「小羽ー!ごめんね遅くなっちゃった…」


「あ、陽葵やっときた!」


「待たせちゃった?」


「大丈夫大丈夫〜早く行こ!」


小羽も私と同じバレー部なんだ。
すごく上手で次のセンター候補…


センターっていうのは、バレーボールチームの中のポジションの一つで…スパイクとかきめる重要な役割なんだ。



「この間の練習試合で、最後に決めたスパイク凄かったなさすが小羽!」


「ふふ、ありがとう」


「そうだ。今度一緒に練習しようよ」


「もちろん。」


「きーまりっ!早く放課後にならないかなぁ〜…」


「陽葵…まだ学校にもついてないよ…。」


長い学校への道を二人で駆け出した。