「なぁなぁ!」
ぼーっと、高梨の話を聞いてると小さくささやくような声がした。
私に話しかける人なんていないだろうと思って窓の外に目を向けた。
「なぁってば!」
さっきより少し大きな声が聞こえて声の方を向いた。
「やっと気づいた!」
そう言って嬉しそうにニカッと笑ったのは隣の席の男の子だった。
小麦色の肌に坊主頭。
たぶん、野球部かな?
陽に焼けた肌に白い歯がよく映える。
「ねぇ、絆創膏持ってない?」
「え…?」
「絆創膏、持ってる?」
繰り返された質問に頷くと
「一枚くれない?さっき腕切っちゃってさ!」
「え!?」
思わず声が出てしまった。
一瞬、みんなの視線が集まるがすぐに高梨の元へ戻って行った。
ニッコリ笑って見せてきた腕は絆創膏一枚じゃとても足りなそうなくらい擦り剥けて血が出ていたから。
ぼーっと、高梨の話を聞いてると小さくささやくような声がした。
私に話しかける人なんていないだろうと思って窓の外に目を向けた。
「なぁってば!」
さっきより少し大きな声が聞こえて声の方を向いた。
「やっと気づいた!」
そう言って嬉しそうにニカッと笑ったのは隣の席の男の子だった。
小麦色の肌に坊主頭。
たぶん、野球部かな?
陽に焼けた肌に白い歯がよく映える。
「ねぇ、絆創膏持ってない?」
「え…?」
「絆創膏、持ってる?」
繰り返された質問に頷くと
「一枚くれない?さっき腕切っちゃってさ!」
「え!?」
思わず声が出てしまった。
一瞬、みんなの視線が集まるがすぐに高梨の元へ戻って行った。
ニッコリ笑って見せてきた腕は絆創膏一枚じゃとても足りなそうなくらい擦り剥けて血が出ていたから。

