あの夏の君に、私は何度でも恋をする

「もういいよ!行こう!」


そう言って歩き出した途端


バンッ!


音と共に壁から手が出てきた


「〜〜〜〜〜〜っ!!」


声にならない悲鳴をあげる。


後ろからまた陽亮の笑い声がした


「もうっ!陽亮笑いすぎ!」


そう言って振り返るとギュッと手を掴まれた


「え…?」


陽亮が私の手を握って歩き出す


「ほら!怖いなら早く出るぞ」


「え…陽亮?」


陽亮の顔は真っ暗で全然見えない


私たちは最後まで手を繋いだままお化け屋敷を進んだ。


お化けたちに驚かされたドキドキより陽亮と手を繋いでいることの方にドキドキしていた。



お化け屋敷を出た瞬間スッと手が離される。


「あ…陽亮ありがとう」


「いや…」


恥ずかしくて陽亮の顔も見れない